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神ない感想記事。   2015.04.04 // diary
ariai.jpg
神様のいない日曜日から、アリスとアイ。読了記念。
うーん、やっぱり版権絵はびみょーです……。

続きから突然の神ない感想記事になります。
ネタバレ注意です。








なんで突然神様のいない日曜日なんだと思われるでしょうが、勿論私もさっぱりわかりません。
突然沼にはまりました。アニメから入り、気が付いたら全巻読了していました。

全体を通してみると、夢そのものみたいなお話だったなあという印象。
アイちゃんが「世界を救う」っていう大きすぎる夢を抱いて、その夢に破れ、世界に救われる……とにかく夢と世界を救うということについて考えさせられるお話だったなーって印象。
世界を救うという夢には破れたはずだったけど、結果的にアイちゃんは世界を救ったような気がします。

と、前置きは置いておいて、1つ叫びたいこと。アイちゃんどんだけアリス好きなんだよ。
途中からアイちゃんの愛の強さに圧倒されました。どんだけだよ。
私、最初はアニメから入ったのでアリス×アイのCPを素直に祝福しつつも、ちょっと「ディーはあれだけアリスのこと好きなのに可哀想だなあ…」という気持ちがちょっとあったんですが、原作のアイちゃんの愛には驚いた。
自分の全てともいえる夢を捧げてでも、自分のそれまでの人生を否定してでも、世界を捨ててでも、命を賭けても、死者となってでもアリスを救いたいって情熱はすごいなあと思いました。

1:世界観が好きになれるか 2:アリス×アイのCPが好きになれるか
この2つにあてはまる方には是非お勧めしたいけど、この二つが好きになれない方は途中で読むのが辛くなりそうな作品だなーって印象。

以下、各巻簡単な感想。

1巻
ハンプニーお父様との出会いと埋葬のターン。
ヒコさん達が死者の谷を目指してたこと以外はアニメも原作もおおよその流れは同じかな。
ハンプニーさんはどうも公式イケメン美少年設定らしいということは把握してたのですが、変態に好かれて大変だなあ……。ヒコさん達登場の場面を呼んでいるときにずっと脳内で「変態だ!変態だ!」コールが止まらなかったでs……
ということは置いておいて、ハンプニーさんの存在とこの1巻のお話はアイちゃんにとってとても大きな出来事だったんだなーと全巻読んでからしみじみ感じます。
最初に抱いた「世界を救う」って夢と「生者には生を、死者には死を」って考えはハンプニーさんの影響が強かったんでしょうねえ。
個人的に気になるけど作中で解明されなかったことは「ハナさんはハンプニーさんのもとを離れたんだろう?」ってとこ。推測はできるんですけどね。ハナさんとハンプニーさんの考えって正反対だから、ハナさんは自分の夢をかなえるためにはハンプニーさんと一緒にはいられなかったのかなー。
それはそうと、ハンプニーさんの元ネタはアリスに出てくるハンプティ・ダンプティですかね。壊れたら戻らないって部分といい。
七曜の文の元ネタはマザーグースの歌でしょうか。

2巻
死者の街オルタスのターン。「生者には生を、死者には死を」って前回アイちゃんが持った考えがいきなり否定されるターン。
いやー早いよ。このオルタスでのお話。終盤で大事な意味を持ってくるんですけどね。
「世界を救ってほしいと願っていない」「アイの持つ夢で救われるのは生者のみ」「夢は犠牲を求める」このあたりが印象的だなーと。
ウッラの考えは不謹慎といえば不謹慎だけど、この世界観ならではの価値観でとても新鮮でした。このお話のいいところって、
世界救うぜ!→世界を困らせてる障害を打ち砕く!→バーン!→救われたぜヤッター!
じゃないところだと思うんですよね。色んな価値観を受け入れてアイちゃんが成長して大人になってくことでまずアイちゃんが救われる。そして抱いた信念に沿って行動してたらいつのまにか世界救われてた。くらいなところがいいなあと。
キリコとウッラ、アニメ初見の時はこの話限りの1発キャラと思ってたんで、まさか最後の最後でこの二人が重要になるとは思っていなかったんで、その点で後から驚かされたお話でした。
このお話って所々に不思議の国のアリスや鏡の国のアリスのネタが散りばめられているのですが、ウッラやキリコにも何か配役があったりするのかな。
寄せ集めでできてるキリコとかいかにも何かありそうな気がするんですが思いつかない…。

3巻
ドキドキ☆ゴーラ学園脱出計画な話。私が一番好きなアリスさん登場回。
アリスとディーの存在感が強い。この二人が出てきて一気にラノベっぽくなりましたね。私個人もこの話から一巻あたり読むのにかかる時間が一気に短くなった印象が。
印象に残ったのはやっぱり「世界の救い方」の話かなあ。1つは救う対象を定めて救う。もう1つは世界を救うと言っている人本人を救う。って話。これをずーっと語っているのってアリスさんなんですが、この話後で自分にブーメランして返ってくるんですよねw
この巻だとアリスとアイの関係がまだアリスの方が年長者っぽい空気を漂わせているところが印象的。後半になるとアイちゃんの方がお母さんでアリスさん犬みたいな扱いになってきますから。なぜアリスさんはあんなに犬に例えられえるのか。
あとアニメから入った人なので、アニメと原作だとアリスのキャラが違うなーって思いました。原作のアリスの方が馬鹿っぽいし年相応の少年って感じ。それを言うとアイちゃんも原作の方が夢が命みたいな気負いの強い子って違いがあるんですが。
どっちのキャラも好きです。単純にキャラが違うというよりは原作のアリスとアニメのアリスは違うアリスさんって感じがしたかな。
アイちゃんの演説の後のアリスとディーの宣言が好き。「決まりだな、あいつは俺の味方だ」「決まりだね。アイはボクの敵だ」ってとこ。
ところで七曜の文がマザーグースでハンプニーさんのネタがハンプティ・ダンプティだとしたら、そこにアリスとディーなんてあからさまな人達が出てくるものだからこの話はテンションが上がりましたね。
アリスはまあアリスとして、ディーはトゥイードルディーとトゥイードルダムの双子からじゃないかな。
この双子は童話の中では「アリスに自分が赤の王の夢の中の人物だと知らせる」役なんで、もうまさに、ディーだなあ…と。
あとは気になったのはアリスの寝言「兎のバターソテー」って、兎が出てくるのはやっぱりアリスの童話からじゃないかなあ。こう童話のオマージュっぽいところが見えてくると、その主人公の名前を持ってるアリスはやっぱり大事な人物なんだろーなーと思いました。

4巻
願いの叶う塔、世界塔の話。情景がめちゃくちゃ美しい話。
このお話に神ないの世界観が凝縮されてるなーって思います。「強く願えばどんな願いでも叶う」ってのはほんとこのお話の特徴だなーって。
傷持ちさんを見つけた時のユリーさんはかっこよかったなあ。いい夫婦だ。
この話ですごく印象的だったのは終盤の方。石を積む少年に願いが無かったと明かされた後。
この少年と妹の関係って、読み返してみると後のアリスとアイのようだなと思いました。
特に願いも無いままただ石を積み続ける少年の姿は、最初はただ跳ね回る球を追いかけるだけだったはずなのにいつの間にかねじ曲がって止まれなくなってしまったアリスのようで。
どんどん人の世界から遠ざかってしまう少年にもういいよと声をかける少女はもう死者で。この時は悲しい話だなあと思ったものですが、後から見ると死者だからこそ人の領域から足を踏み外してしまった少年にそれでもついていけたのかなあと。
そう思うと、最終巻のアリスとアイの結末もこれ以上ない幸福な結末だったんじゃないかななんて思ったり。死者となったからこそ。って。
あと1つ気になったこと。崩れゆく塔の中で、アリスとアイが石を積む少年を助けようとする場面。
最初読んだときはどうしてアリスには耐圧服とボンベが取り出せて、アイには取り出せなかったのだろうと不思議だったんですが、読了した後察しがつきました。しかもすぐ後にヒントがあった。
これ多分、アイは死にたくないと思っているのに対してアリスは自分が死んでもかまわない、むしろ消滅を願っているからこそじゃないかな……
「分水嶺を越えようとした」って一文があったんですが、この分水嶺って生死の境を指すんじゃ……バカヤロウ、アリスさんのバカぁ…
最初も言いましたが情景が美しいなあって惚れ惚れする話でした。特に「炎のカサブランカ、ぱっと咲く」って一文が大好きで。

5巻
やってきました封印都市オスティア。ループ世界に閉じ込められたアリスたち3年4組を救う話。
結論から言いますと、いやぁ……キッツイ話だったね……。アリスさん…ディーちゃん……アリスさん……ウウッ
3年4組の話はアニメで見て既にウワァァァアッァとなった状態で原作を読み始めたんですが、アニメではしょられてた詳しい部分の謎がいくつか解明されましたね。
36495人って、アリスさんの人望ェ……と思ってたんですが、行き場の無い部族を救ったとか、そういう事情があったのかー。
というか原作を読んでびっくりしたのはディーが自分がアリスを好きだという自覚がなかったとこ。まじかよ。
それにしてもアリスさんはディーちゃんとアイちゃんと二人から矢印を向けられるなんて罪深い男ですね。かくいう私もアリスさんが一番好きなキャラなんですけどね。だって萌えるんだもの。
仲間をループ世界から救出する夢に向かって邁進するとことか自己犠牲も厭わないとことか、それでいて素直で優しいとことか萌えるんだもの。あと何かと犬に例えられるところかわいいんだもん。
そうそう、ディーさんが言ってた「みんなのためなら喜んで死ぬ聖女みたいな人」「生き返ってくださいって願ってくれればよかったのにね」って、これまるきりアリスのことだなーって。だから厄介なんですけどね。
この話で印象的だったのはやっぱ3年4組のメンバーが去った後ですなあ。アイとアリスの追いかけっこの末に仮面が割れるようにアリスが本音を漏らすところがもう泣けてきます。
そしてエピローグでの突き落としがもうきついのなんの。アリスを救うことで、世界を救うという夢を破ってしまった。墓守として生きるはずだったのに死者を蘇らせてしまった。
一見誰一人欠けることなく救われたように見えるのに、この話においては、特にアイとアリスにとっては最低最悪のバッドエンドっていうこの結末が美味しくて美味しくて切なくって。
結末を知った後だとアイの誕生日の話の部分がさらにグッときます。アリスからのプレゼントはぴかぴかのシャベルと墓守の服って……このプレゼントに込められた願いってつまり「俺を殺してくれ」ってことですよね……。
この5巻と次の6巻は全体を通してみても特に印象深いエピソードでした。

6巻
私は6巻が一番好きです。はい。鬱々のどん底からの終盤への盛り上がりが大好き。
アリスを救ったことで自分の夢を否定してしまったアイちゃんの鬱々話。そしてそこからアリスが魔女裁判にかけられる話。
アイちゃんは本当に真面目な子だなあ……。アイちゃんにとって「世界を救う」という夢がどれだけ重たいものか。アリスさん達みんなの優しさや暖かさまで否定して落ち込み続けて押しても引いてもダメだこりゃ状態。
一方のディーさんは異世界への扉「黒面」の調査に忙しい様子。この巻からのディーさんはふっきれてほんとかわいいです。
破壊拳マキアとの和解の場面といい、ディーさんはむしろしっかり自分の決めた道を歩いているみたい。
で、そんなときに魔女旅団の襲来。世界を救う罪を裁くんだそうです。
アリスさんを救ってしまったアイちゃんは自分が訴えられるんだとばかり思っていたら、訴えられたのはアリスさんの方だった。魔女旅団の代表ことマダムさんの目的は「黒面とアリスの封印」だそう。
ディーさん曰く、「魔女旅団を呼んだのはアリス。自分が犠牲になることでオスティアの街を救おうとした」とのこと。
エッ、呼んだって、いつのまに……だってこの人前日はアイちゃん励ますので一生懸命だったんやで…
というわけで検証してみた。魔女旅団登場場面。ディーさんが言うには「あいつら5日前まで大陸の反対側にいたんだよ!?」
魔女旅団襲来の5日前。これは5巻の一番最後の場面でした。アリスさんとアイちゃんがアリスさんのお墓に行く場面の日。アリスさんが自分の墓に腰を下ろして「なんで俺なんかを救っちゃったんだよ?」って言う場面の日。
おそらくこの場面の少し後あたりにアリスさんは自分が犠牲になるべく行動を開始したっぽい。
すると気になる場面が一つあるんですね。アリスさんがアイちゃんに「これからも俺の家で暮らさないか?」って言う場面。
初見の時は「くそうプロプーズか、イチャイチャしおって、かわいい……」と微笑ましく読んでいたのですが、この場面、実は微笑ましくもなんともないのではないか…?
アイちゃんは「いつまでオスティアにいるつもりだ?」「お前は自分の夢を諦めたのか?」という言葉をオブラートに包んで言った結果だととらえたようですが、実はそれも正解とは言い切れないのではないか…?
アリスさんの台詞、「これから先も俺の家で暮らさないか」「過去の話はしてない、将来の話だ」「アイ、俺は責任を取るつもりだよ」
これって「俺は街の為に魔女裁判で犠牲になるから、そうしたら俺の家の家主がいなくなる。だからあの家はアイの好きなようにしていいよ」って意味だったのではないですかね……。
「俺は責任をとるつもりだよ」「お前の炎が俺にも見えるよ」って、つまり「お前の夢を壊してしまった責任を取るつもりだよ」「俺は消えればお前の夢を否定する材料はなくなるから、お前は自分の夢を追い続けろ」って意味だったのでは。
読み返しながら何度もバカヤロウウウウウウウウウウウウウと心の中で叫んだ巻でした。
一見前半部では元気そうに見えたアリスさんですが実は全く立ち直ってなどいなかったわけですね。アイちゃんと同じく抜け殻状態だったのかも。
アイちゃんが落ち込んでいるせいで余計に生き残ってしまった自分に価値を見いだせなかった部分もあるのかな。裁判場面を見るに、やっぱり自分が犠牲になってアイちゃんが自分を救ってしまったことを帳消しにしたい、元のアイちゃんに戻ってほしいと思ってた部分がありそう。
だからこそ一番最後の場面は読んでいてスカッとなりました。アイちゃんよく言った。
これ最初読んだときはこの時にアイちゃんの夢が砕けた、それまでのアイちゃんが砕けたととらえてたけど、後から考えて見ると3巻で言っていた「救う対象を定めた」ってことになるのかもなあ。
アリスさんを救うことがアイちゃんの新たな夢になったんでしょうね……。次の巻ではっきりしますけど、これで「アイちゃんが自分の人生を賭けてきた夢を捨ててでも救いたいと願ったアリスさんの願いが『自分の消滅』だった」とくるからひっどい話だよね…(褒めてる


あまりにも長くなったのでここで一旦区切り。7~9巻感想は次の記事で。
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